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施工事例
新築・リフォームの一例です

盛岡市観岳ヶ原の家 新築

「岩手県産木材でつくる気持ちのいい家」

この家は盛岡市の北部の郊外に、清水畑建設のコンセプトハウス兼自宅として計画しました。気持ちのいい家を岩手県産のものでつくるというテーマを掲げながら、断熱性能、気密性能も高い家を目指しました。

この家はL型ですが、同時に計画した事務所棟とあわせるとコの字型で、庭を囲むように配置されています。コの字はメイン通りに開くのではなく、路地に対して開いているため、交通量の多い県道からプライバシーを守りつつ、地域に対して適度に開いています。



この家はほぼ岩手県産木材でつくりました。構造材にはスギ、カラマツ、アカマツ、クリ、等。仕上げ材には、ナラ、オニグルミ、クリ、サクラ、等々。いろいろな樹種の木材を利用できるのが、岩手県産木材のいいところです。好みの色合いの木を探したり、樹種による適材適所を考えるのは、実に楽しいものです。

ちなみに、木製ランプシェードは西和賀のwaranoueさん、ダイニングチェアには石鳥谷のハナレギさんの作品を使っています。これらも岩手県産木材を利用しています。

気持ちのいい家にするためには、断熱・気密性能は欠かせません。特に熱の出入りが多い開口部の性能は室内環境に大きく影響するので、今回は断熱性能の高い木製サッシを多く使用しました。大きく開くスライドドアや一回転する回転窓は、性能だけでなく使い勝手も気持ちがいいものです。

スギ板張りの外装は原風景のオマージュ

この家が建つ地域は、古くはお狩場であり、近代においては陸軍の演習場で観武ヶ原とよばれるところでした。現在、周囲にある農研センターや岩手牧場も、元は馬の品種改良や育成をしていたところでした。その中には、明治・大正期に建てられた木造の大小様々な建物が点在していました。それらの古い建物の多くは板張りで、板は長い年月の中で渋い黒色になっていました。そんな古い木造の建物が雄大な岩手山を背景に点在する景色が、私の幼少期の原風景です。原風景へのオマージュからスギ板張りの家としました。







360度カメラを使ってみました。面白いです!

(有)清水畑建設さんの投稿 2019年10月8日火曜日

居間の360°ビュー

大坪さんからのリクエストにお応えして、薪ストーブ脇のベンチに腰掛けた気分で!

(有)清水畑建設さんの投稿 2019年10月9日水曜日

薪ストーブ脇のベンチに腰掛けた気分で

使用木材

外部

外壁 スギ
野地板 スギ

内部

クリ、ナラ、オニグルミ、サクラ、イタヤ、アカマツ、カラマツ
天井 オニグルミ
階段 セン
障子 スギ、カツラ

断熱性能

UA値 0.38
Q値 0.9
C値 0.3
基礎断熱材 EPS60㎜+60㎜
壁断熱材 充填断熱ウッドファイバー100㎜+付加断熱HGW16K150㎜
天井断熱材 吹込みロックウール350㎜
開口部 木製サッシ、木製アルミクラッドサッシ、樹脂サッシ、トリプルガラス

設備

換気 第1種熱交換式
暖房 薪ストーブ、温水パネル暖房(石油給湯器+太陽熱温水器)
創エネ 高太陽光発電パネル、太陽熱温水器
観岳ヶ原の家 仕様
所在地 盛岡市みたけ4丁目
想定居住者 夫婦+子供3人+祖父母=7人
構造 木造在来軸組工法
敷地面積 486.12㎡(147.30坪)
1階床面積 109.31㎡(33.00坪)
2階床面積 69.56㎡(21.00坪)
延べ床面積 178.87㎡(54.00坪)
竣工年月 2019年5月